自分基準

先日開かれたイチロー選手の引退記者会見のなかで、「子供の頃からの夢であるプロ野球選手になるという夢を叶えて、今、何を得たと思いますか」という質問に対して、イチロー選手が以下のように答えていたことが印象深い。

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成功かどうかってよくわからないですよね。じゃあどこから成功で、そうじゃないのかって、まったく僕には判断できない。だから成功という言葉は嫌いなんですけど。

 メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。

 じゃあ、自分なりの成功を勝ち取ったところで達成感があるのかというと、それは僕には疑問なので。基本的には、やりたいと思ったことをやっていきたいですよね。

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やりたいことをやる。

できるできないではなく、やりたいかどうかを判断基準に据える。

ものすごくシンプルであるが、ここを外しさえしなければ「自分の人生」を生きることが可能になる。

上手くいくかどうか、成功するかどうかを基準にしていてはいつまでも「他人の人生」から抜けられない。

三者の評価、社会的評価などではなく、 自分がどれだけ納得できるかどうか。

基準はいつも自分の中にあるのだ。