You, 出馬しちゃいなよ


自公が圧勝325議席…民主伸び悩み、維新苦戦 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

というわけで、自民党の圧勝で幕を閉じた第47回衆院選

 

「たしかな野党」こと共産党が大幅に議席を伸ばしているのは、効果の実感できないアベノミクスに対する失望感からなのか、はたまた集団的自衛権の行使容認や防衛装備移転三原則等にみられる、右傾化への危機感からなのか。

 

それにしても投票率が52%って。

たしかに今回の解散総選挙は多くの国民にとってあまり意義を見出せるものではなかったし、いまいち盛り上がりに欠けていたことは否めない。それでもさすがに52%は低すぎる。ちなみに前回の衆院選では20代の投票率が37%であったが、今回はさらにそれを下回る勢いであるという。もう櫻井くんが出馬すればいいのに。

 

内政、それも経済政策が焦点となった選挙でこれだけの投票率ということは、外交・安全保障なんてほとんどの国民にとってはどうでもいいことなのだろう。国民の大多数が安全保障政策なんかには興味すらもたない社会の方が健全であるという見方もあるが、僕はそうは思わない。

 

国の平和と安全が保障されてはじめて自由と民主主義がもたらす恩恵を享受することができ、そしてその先にこそ国家の繁栄がある。ゆえに安全保障政策は、経済政策、社会保障、その他あらゆる政策に先立つものであるといえる。

 

そして安全保障に関していえば、軍事力ないし軍事的な価値を過度に重視する戦前・戦中のような軍国主義も、軍事的な価値を不当に過小評価する戦後の空想的一国平和主義も、ともに有害無益であることに変わりはない。

 

日本が平和主義を基調とする民主主義国家としてシビリアン・コントロールを貫き通していく限り、その行く末を握るのは我々国民に他ならない。過去の悲劇を二度と繰り返さないために、そしてより良い未来を実現していくためにも、自ら学び、考え、投票を通じて政治に参加することには、おそらく一般に言われる以上に重要な意味があるのではないだろうか。