24日、米国防長官チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)の辞任が発表された。
退任は本人の意向という体ではあるが事実上の更迭らしく、特に対「イスラム国」政策に関して度々オバマと意見が食い違っていたとのこと。
24日付のニューヨーク・タイムズの記事によれば、ここ数カ月間、オバマはしょっちゅうヘーゲルを無視して直接デンプシー(Martin E. Dempsey )統合参謀本部議長とやり取りしていたらしい。
25日付のワシントン・ポストには、「オバマ大統領は、ヘーゲル長官の対イスラム国戦争およびイラクとシリアにおける米軍のオペレーションの監督能力に対する信用を失ったのだ」という米政府当局者の言葉が引用されている。
ちなみにヘーゲルといえば、尖閣が日米安保条約第5条【共同防衛】の適用範囲内であることを、国防長官として初めて明言した人物である。
菅官房長官もヘーゲル辞任に関するコメントでこれについて触れていた。
向こうの記事でも日米同盟に触れているものがあるかどうか、ここ2~3日数紙の記事を読み漁ってみたものの結局見つからなかった。まあそりゃそうか。
後任は未定であり、複数の候補の名が挙がっているが、適任とされる候補者は悉く渋っていると報じられている。米国防長官とか超うらやましいけどなー。